JetsonNanoのカメラの色味を補正する。
この記事について
この記事はAI RC Car アドベントカレンダー6日目の記事です。この記事ではAI RC Carによく用いられるJetsonNanoに接続されるカメラの設定について自分への備忘録の意味を込めて紹介します。今回の情報はFacebookのコミュニティ「AIでRCカーを走らせよう!」でinachiさんから提供された情報をベースに記載しています。
SainSmart IMX219
AI RC Carではコースを広く写すことはもとより、推論時の手がかりとなるように周囲を広く撮影できるカメラが利用されます。よく利用されるが書くとしてFPV 160度の広角カメラが用いられることが多いように感じます。Jetson Nanoの場合はIMX 219 FPV160というカメラが利用可能です。Amazonでは3500円程度で販売されています。
こちらのカメラをJetsonNanoに接続すれば、OpenCVを通してすぐにカメラ画像にアクセスすることが可能です。しかしこのカメラを通して得られる画像は以下のように周囲が赤みがかった画像が表示されます。
カメラパラメータの調整
実はこのカメラパラメータの調整は簡単に調整することが可能です。次のブログに記載があります。
Waveshareのサイトで公開されているパメラパラメータのチューニングファイルをダウンロードしてカメラのセッティングフォルダに配置するだけです。
wget https://www.waveshare.com/w/upload/e/eb/Camera_overrides.tar.gz tar zxvf Camera_overrides.tar.gz
sudo cp camera_overrides.isp /var/nvidia/nvcam/settings/ sudo chmod 664 /var/nvidia/nvcam/settings/camera_overrides.isp sudo chown root:root /var/nvidia/nvcam/settings/camera_overrides.isp
念の為、camera_overrides.isp
の中身をのぞいてみると、NVIDIAが公開したファイルだということがわかります。色相の設定やホワイトバランス、カラーなどの設定が記載されていますが、詳細はわかりません。
まとめ
ディープラーニングを利用した学習走行にカメラの色味がどこまで影響があるかわかりませんが、OpenCVを使った前処理などを行う場合は必ず影響を受けます。設定ファイルを配置するだけでクリアな画像を撮影できるため、当該の事象が出る方は是非設定したほうが良いでしょう。