masato-ka's diary

日々思ったこととか、やったことの備忘録。

if-up 2019に参加した話。

この記事について

この記事ではソラコムさん主催のif-up 2019へ参加した感想について記載しています。if-upは2017年に開催されたソラコムさん主催のイベントです。その後同名のイベントはなかったのですが、今回パワーアップした形で帰ってきました。

if-up 2019の概要について

前述の通り、if-upは2017年に同名イベントが開催されましたが、今回は少し毛色が違ったイベントになったと感じました。詳細は以下のイベントページにを確認いただければと思います。

if-up2019.soracom.jp

毛色が違った大きな点としてはこれまでのイベントではIoTにおける課題解決をソラコムサービスでどうやって解決するかという内容が主体となっていたのですが、今回のイベントではその部分は少しトーンダウンしています。日本のものづくり、サービス開発は今どうなっているのか、みんな何を課題に取り組んでいるのか?そんなトーンのイベントとなっていました。 イベント冒頭のキーノートセッションでは「プロダクトの裏にはパッションをもった人とチームがいる!」、「プロダクトづくりの前提が変わった」、「日本からもっと良いプロダクトが出てもいいはず」という問いかけから始まり、大変興味深い内容のイベントとなりました。イベント全体を通して特に印象に残ったポイントについて紹介していきます。

if-upで印象に残ったポイント

世の中にないものを生み出すということ

 午前のキーノートでの主題的なテーマだと感じたことです。新しいプロダクトを作る際に、そのコンセプトが果たして正しいのか、それは便利なのかは誰にも分かり得ないことです。良いプロダクトを作るためにまた、作る側のパッションを保つためにもこういった不安を払拭していく必要があると思います。  そんな中でGroovXさんとソラコムさんのプロダクト開発で共通しているなと思ったことが、MVPを作り、ユーザへの提示を素早く行っていくことが一つの会になるのだなと思いました。Agile的な取り組みでは当たり前の解決策ではなるのですが、論より証拠というのはパワポ100ページよりも説得力がある非常にためになるお話でした。  GroovXさんのLOVOTの開発に関するお話の中でLOVOTはロボットではあるけども「便利ではなく心のケアを中心にプロダクトを作った」けれどもまだ形も無いもので投資家の理解も得られなければ、身内からも不安になる。そこで、MVPを作って仮説検証を繰り返し自分たちの目指す方向を正しく見定めたとのことでした。またソラコムさんのお話でもBeamからFunnelそしてHarvestとプロダクトが進化した経緯をベースに同様のことをおっしゃられていたと思います。

日本のプロダクトが売れないのはなぜか?

日本のプロダクトが売れないのは良いプロダクトが作れないのではなく、良いプロダクトの定義が変わったという話が興味深かったです。つまり日本のプロダクトは昔から同じもので過去の基準からすればいいもののはずだけど、そもそも世の中が考える良いプロダクトの基準が変わったため売れなくなってしまったという話です。じゃあ、そもそも「新しい良いプロダクトとはなんなのか?」について明確な定義は出ていなかったと思いますが、パネラーの方達から語られたのは

  • 良いプロダクトの定義が変わったよりはトレンドに振り回されず芯を通したプロダクト開発が必要である。
  • 自分たちが何をやっているのかしっかりをパッションを持つ。
  • 自分たちが何者なのかをはっきりさせる。

ということでした。プロダクトの機能を提供するのではなく、その機能が与える価値をはっきりとさせる、自分たちがユーザへ与える価値か解決する課題をしっかりと定義すること。これが良いプロダクトを作る秘訣なのかなと思ったり。少し前に流行ったコトづくりと似通ったところはありますが、プロダクトの価値としては本質的なんだろうなと思いました。

まとめ

 良いプロダクトをいかに作り出していくのかというのは非常に難しいテーマだと常日頃思います。今日のif-up2019参加してまだまだ振り返りきれていないところもあるのですが、やはり自分たちがテクノロジーを使い、いったい何に取り組むのかを明確化し定義する、それを素早く形にしていき検証を行っていくのが必要なのかなとも思います。それは大変難しいことでもあるのですが。。。